有限責任あずさ監査法人のクライアントを徹底分析してみた

有限責任あずさ監査法人は2003年に設立された日本の大手監査法人のひとつです。海外の大手会計事務所の一つKPMGのメンバーファームです。

そんな有限責任あずさ監査法人ですが、2018年6月現在で714社(※)の上場企業の監査を実施しています。

※独自集計した総数であり、株式公開直後の会社等は含まれていません。

クライアント構成

有限責任あずさ監査法人が担当する上場企業が属する業種別の比率は以下のとおりです。

ホンダやパナソニックを担当する有限責任あずさ監査法人ですが、やはり他の監査法人と比べてみても製造業のクライアントが多いようです。

クライアントが属する業種の偏りが少なく、バランスは良いように思います。

売上高1兆円超のクライアント

売上高が1兆円超のクライアントを集めてみました。

有限責任あずさ監査法人のクライアントで売上高が1兆円を超える企業は55社ありました。

そして売上高が最も多かったのは、ホンダで15兆3,611億円でした。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1ホンダ15,361,146
2日本郵政(株)12,920,375
3日本電信電話(株)11,799,587
4パナソニック(株)7,982,164
5(株)かんぽ生命保険7,952,951
6第一生命ホールディングス(株)7,037,827
7(株)セブン&アイ・ホールディングス6,037,815
8(株)三井住友フィナンシャルグループ5,764,172
9新日鐵住金(株)5,668,663
10MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)5,217,835
11住友商事(株)4,827,323
12(株)NTTドコモ4,769,409
13三菱電機(株)4,431,198
14双日(株)4,209,077
15三菱重工業(株)4,110,816
16マツダ(株)3,474,024
17(株)SUBARU3,405,221
18(株)メディパルホールディングス3,146,314
19住友電気工業(株)3,082,247
20東日本旅客鉄道(株)2,950,156
21オリックス(株)2,862,771
22中部電力(株)2,853,309
23NEC2,844,447
24アルフレッサ ホールディングス(株)2,602,917
25コスモエネルギーホールディングス(株)2,523,106
26コマツ2,501,107
27富士フイルムホールディングス(株)2,433,365
28住友化学(株)2,190,509
29(株)NTTデータ2,117,167
30アサヒグループホールディングス(株)2,084,877
31(株)リコー2,063,363
32(株)ゆうちょ銀行2,044,940
33(株)神戸製鋼所1,881,158
34キリンホールディングス(株)1,863,730
35阪和興業(株)1,791,118
36東京ガス(株)1,777,344
37武田薬品工業(株)1,770,531
38三井不動産(株)1,751,114
39(株)商船三井1,652,393
40三菱マテリアル(株)1,599,533
41大成建設(株)1,585,497
42川崎重工業(株)1,574,242
43(株)ヤマダ電機1,573,873
44旭硝子(株)1,463,532
45凸版印刷(株)1,452,751
46日本航空(株)1,383,257
47三井住友トラスト・ホールディングス(株)1,350,946
48(株)博報堂DYホールディングス1,335,030
49中国電力(株)1,314,967
50大阪ガス(株)1,296,238
51TDK(株)1,271,747
52近鉄グループホールディングス(株)1,222,779
53東京エレクトロン(株)1,130,728
54コニカミノルタ(株)1,031,256
55(株)資生堂1,005,062

最終利益の多いクライアント上位10社

続いて最終利益の多いクライアント(=儲かっている会社)上位10社です。

売上高1位のホンダが最終利益でも1兆593億円で1位となっています。

売上高では2位だった日本郵政(株)は最終利益では5位に転落しています。

反対に売上高ではTOP10入りしなかった(株)NTTドコモですが、最終利益では3位に入っています。携帯事業は儲かるようですね。

(単位:百万円)

順位社名最終利益
1ホンダ1,059,337
2日本電信電話(株)909,695
3(株)NTTドコモ744,542
4(株)三井住友フィナンシャルグループ734,368
5日本郵政(株)460,623
6第一生命ホールディングス(株)363,928
7(株)ゆうちょ銀行352,775
8オリックス(株)313,135
9住友商事(株)308,521
10東日本旅客鉄道(株)288,957

銀行

有限責任あずさ監査法人のクライアントで銀行を集めてみました。

売上高1位は(株)三井住友フィナンシャルグループで5兆7,641億円です。続いて(株)ゆうちょ銀行が2位となっており、2兆449億円となっています。

上位3行の売上高が1兆円を超えていますが、その下の地銀クラスだと規模はだいぶ小さくなりますね。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1(株)三井住友フィナンシャルグループ5,764,172
2(株)ゆうちょ銀行2,044,940
3三井住友トラスト・ホールディングス(株)1,350,946
4(株)山口フィナンシャルグループ161,280
5(株)北洋銀行143,611
6(株)中国銀行132,445
7(株)セブン銀行127,656
8(株)広島銀行124,908
9(株)伊予銀行120,985
10(株)大垣共立銀行114,668

証券会社

上場証券会社のうち、あずさが担当している証券会社は意外と少なく、以下の7社だけです。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1(株)大和証券グループ本社712,601
2藍澤證券(株)18,046
3東洋証券(株)15,767
4(株)マーキュリアインベストメント4,224
5今村証券(株)3,887
6光世証券(株)1,245
7マネックスグループ(株)(データなし)

電力会社

大手電力会社10社のうち、有限責任あずさ監査法人のクライアントは2社だけですね。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1中部電力(株)2,853,309
2中国電力(株)1,314,967

放送局

有限責任あずさ監査法人のクライアントは以下の2社だけですね。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1TBSホールディングス361,954
2(株)テレビ朝日ホールディングス302,511

電鉄会社

上場電鉄会社は以下の11社が有限責任あずさ監査法人のクライアントですね。

JRは民営化の時に各監査法人へ振り分けたのですが、有限責任あずさ監査法人はJR東日本を担当しています。

(単位:百万円)

順位社名売上高
1東日本旅客鉄道(株)2,950,156
2近鉄グループホールディングス(株)1,222,779
3阪急阪神ホールディングス(株)760,252
4名古屋鉄道(株)604,804
5東武鉄道(株)569,519
6京王電鉄(株)434,697
7相鉄ホールディングス(株)260,562
8南海電気鉄道(株)227,874
9広島電鉄(株)40,252
10神戸電鉄(株)23,001
11秩父鉄道(株)5,391

IFRS

IFRS任意適用会社は現在149社あるのですが、そのうち有限責任あずさ監査法人のクライアントは以下の38社です。

クックパッド株式会社
アサヒグループホールディングス株式会社
キリンホールディングス株式会社
双日株式会社
株式会社トリドールホールディングス
株式会社ブロードリーフ
株式会社ホットリンク
協和発酵キリン株式会社
JSR株式会社
株式会社電通
武田薬品工業株式会社
中外製薬株式会社
参天製薬株式会社
第一三共株式会社
コニカミノルタ株式会社
住友ゴム工業株式会社
住友理工株式会社
旭硝子株式会社
ナブテスコ株式会社
日本電気株式会社
パナソニック株式会社
アンリツ株式会社
日本電波工業株式会社
ティアック株式会社
スミダコーポレーション株式会社
日東電工株式会社
株式会社ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング
株式会社ユタカ技研
KYB株式会社
本田技研工業株式会社
八千代工業株式会社
株式会社コロワイド
株式会社リコー
住友商事株式会社
株式会社パルコ
マネックスグループ株式会社
株式会社ゼロ
株式会社光通信

米国基準

米国基準を採用している上場会社は現在19社しか残っていません。そのうち有限責任あずさ監査法人のクライアントは以下の8社です。

富士フイルムホールディングス株式会社
株式会社小松製作所
三菱電機株式会社
株式会社マキタ
TDK株式会社
オリックス株式会社
日本電信電話株式会社
株式会社NTTドコモ

コラム
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