令和2年公認会計士 第Ⅱ回短答式試験の結果 チャンスは継続中

2020年9月18日に令和2年公認会計士第Ⅱ回短答式試験の合格発表がありました。

令和2年公認会計士試験第II回短答式試験の合格発表等について

 

新型コロナウイルスが世界的に感染拡大する中、試験日程が約3か月も後ろ倒しになるなど、異例ずくめの令和2年公認会計士試験第Ⅱ回短答式試験でしたが、合格者は722名となりました。

試験結果の概要

試験結果の概要は以下のとおりです。

願書提出者数(人)

うち欠席者(人)

うち短答式試験免除者数

9,383

1,836

1,931

答案提出者数(人)5,616
合格者数(人)722
合格率(%)12.9%
ボーダーライン(%)64%

 

管理会計論の難易度が高かった令和2年第Ⅰ回試験のボーダーは57%と極端に低かったのですが、今回の試験では管理会計論の難易度が下がったこともありボーダーラインは7ポイントアップし、64%となりました。

合格者数の推移

平成29年以降の短答式試験の合格者数と合格率の推移は以下のとおりです。

 

上記グラフのとおり、ここ数年、合格者数では第Ⅱ回試験は第Ⅰ回試験を上回ったことがなく、常に第Ⅰ回試験を下回っています。

また合格率についても平成30年試験を除いて、第Ⅰ回試験の方が合格率が高い傾向が続いており、今回の令和2年試験でも同様の傾向がみられます。

 

H29ⅠH29ⅡH30ⅠH30ⅡH31ⅠH31ⅡR2ⅠR2Ⅱ
短答合格者数1,194人475人1,090人975人1,097人709人1,139人722人
各年合計1,669人2,065人1,806人1,861人
短答合格率19.7%9.7%16.6%18.2%16.6%12.7%15.7%12.9%
ボーダーライン71%64%70%64%63%63%57%64%

 

第Ⅰ回短答式試験と第Ⅱ回短答式試験を合わせた年合計の合格者と合格率の推移(属人ベース※)は以下のとおりです。

※属人ベースとは、第Ⅰ回短答式試験及び第Ⅱ回短答式試験のいずれにも願書を提出した受験者を名寄せして集計したデータのこと

 

平成30年の合格率25.7%をピークに合格率は年々低下しています。

一方で合格者数は前年比55名増加の1,861名となり、平成30年の合格者数2,065名に続く合格者数となりました。

 

この結果をみる限りまだまだ公認会計士になるチャンスは継続していると思われます。

 

とはいえ新型コロナウイルスの感染拡大や米中の貿易戦争など世界経済の先行きは不透明感を増している中、経済環境の影響を色濃く受ける公認会計士試験においても、いつトレンドが変わってしまってもおかしくありません

公認会計士になりたいと思っている人は、このチャンスを逃さず、できるだけ早く合格を勝ち取るようにすべきだと思います。

このチャンスに乗り遅れないように

上場会社における不正会計の問題は、東芝の件以降もジャパンディスプレイの件など、後を絶ちません。

このような状況の中、監査法人には不正を原因とする不適切会計をタイムリーに発見することがますます期待されるようになっています。

 

一方で過労死問題などを契機に、日本中で働き方改革が叫ばれており、この流れは監査法人においても同様です。

従来であれば、職員に残業をさせることで、監査の質の向上を図っていたのでしょうが、働き方改革が叫ばれている中、このようなことは社会的に認められることはありません。

 

したがって当面は、各監査法人とも監査の質の向上を目指し、職員数を増加させる傾向は続くと思われます。

 

そして監督官庁である金融庁も、このような監査法人側の意向は十分に理解しており、公認会計士監査制度を維持すべく監査法人側の意向を汲んで試験合格者の数をコントロールしていくものと思われます。

 

公認会計士になりたい人は、このチャンスに乗り遅れないようにして、公認会計士になるようにしてください。

 

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