ここ数年、公認会計士試験の合格者数は毎年1,300名を超えており、高止まりが続いています。
公認会計士になりたいなら、合格者数が高止まりしている今がチャンスです。
そんな公認会計士試験なのですが、一般的に合格までに3,000時間以上の学習時間が必要と言われています。
3,000時間以上の学習時間
公認会計士試の受験生の多くは、第Ⅰ回短答式試験のおよそ1年前から勉強を始め、論文式試験が終了するまでの1年8か月(20か月)程度の期間、勉強しています。
一日に6時間程度の時間を掛けて勉強を続け、週一日は休養したとすると3,000時間(6時間×25日×20か月=3,000時間)になります。
このことを考えると公認会計士になるためには、最低でも3,000時間は必要ということが言えそうです。
ちなみ大学生の方だと一日の過ごし方は以下のようなイメージになります。
【大学生のケース】
また社会人の方だと一日の過ごし方は以下のようなイメージになります。
【社会人のケース】
十分な時間を確保できない場合の学習戦略
上記のような一週間を1年間続けることができればいいのですが、さまざまな事情で3,000時間以上の学習時間を確保できない方もいらっしゃると思います。
このような方は公認会計士を諦めなければならないのでしょうか。
そんなことはありません。
学習時間を確保できないなら、確保できないなりの学習戦略を立てればいいのです。
ここで重要になってくるのが
- 学習論点の絞り込み
- 応用力の醸成
です。
学習論点の絞り込み
公認会計士試験は必須科目4科目と選択科目1科目の計5科目の試験となっています。
それぞれの試験科目の出題範囲は膨大な範囲となっており、これらをまんべんなく学習しようとするといくら時間があっても足りません。
そこで重要になってくるのが、「学習論点の絞り込み」です。
例えば公認会計士試験の試験科目である財務会計論について考えてみたいと思います。
財務会計論の出題範囲にはさまざまな論点が含まれており、その数は膨大です。
でも出題可能性という観点から考えれば、すべての論点が均一というわけではなく、それぞれの論点に濃淡があることに気付きます。
何度も試験に出題されている「最重要論点」から始まり、数年おきに出題されている「頻出論点」、過去ほとんど出題されたことのない「保険的論点」までさまざまです。
十分な学習時間を確保できない受験生は、これらの論点のうち最重要論点や頻出論点に注力して学習を進めることが重要です。
専門学校は取り扱わなかった論点から出題されることを極端に恐れ、少しでも出題可能性のある論点をすべて網羅しようとします。
専門学校で一年間に使用するテキストを集めると山のような分量となることも珍しくありません。
十分な学習時間を確保できる受験生なら保険的論点にも時間を使えばいいのですが、時間が確保できない受験生にはこのような余裕はありません。
そこで試験に出題される可能性の高い論点に重点的に学習時間を配分する学習戦略を採用するべきなのです。
応用力の醸成
単に学習論点を絞り込んだだけでは、他の受験生よりも少ない武器で戦いを挑むことになってしまいます。
ここで重要になってくるのが、「応用力」です。
「応用力」を身に付けることによって、少ない学習時間しか確保できなかった受験生も、他の受験生と遜色ない勝負ができるようになるのです。
この「応用力」はアウトプットのトレーニングを徹底的に行うことによって醸成していきます。
学習時間を十分に確保できない受験生こそ、インプットに掛ける時間は最低限にしておき、応用力を養うべくアウトプットのトレーニングに比重を置くべきなのです。
専門学校によって異なる学習戦略
十分な学習時間を確保できない受験生は、学習論点を絞り込みつつ、応用力を醸成する学習戦略を採用しなければなりません。
でも専門学校によって採用している学習戦略は異なりますので、注意が必要です。
大原やTAC、CPAといった専門学校は比較的守備範囲を広げて合格可能性を上げる学習戦略を採用しており、十分な学習時間を確保できる受験生に向いている専門学校であると言えます。
一方でクレアールは積極的に学習論点の絞り込みを行うとともに、応用力の醸成にも力点をおいた学習戦略を採用しており、学習時間を確保できない受験生でも十分に合格を狙える学習戦略を採用していると言えます。
十分な学習時間を確保できない受験生は、クレアールのような学習戦略を採用している専門学校を利用して学習を進めるのも一つの方法です。
まとめ
一般的には合格までに3,000時間以上の学習時間が必要と言われている公認会計士試験ですが、採用する学習戦略如何では、十分な学習時間を確保できない受験生でも十分に合格を狙えます。
時間が取れないからといって諦めるのではなく、誰よりも効率的に学習を進めることによって、合格を勝ち取ってほしいと思います。
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