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令和6年公認会計士第Ⅱ回短答式試験の結果 合格者数は1,000人超

2024年6月21日に令和6年公認会計士第Ⅱ回短答式試験の合格発表がありました。

令和6年公認会計士試験第Ⅱ回短答式試験の合格発表等について

 

出願者数は前回令和5年第Ⅱ回短答式試験との比較で795人の増加となった今回の試験ですが、合格者数は1,041人と第Ⅱ回試験として久しぶりに1,000人の大台を超えました。

一方で出願者数が増加する中、合格率も9.5%と9%を超えてきており、ここ数年の第Ⅱ回試験の中では比較的高い合格率となりました。

 

これは公認会計士試験の潮流の変化を示していると考えるべきなのでしょうか。

データ分析を通じて、検証してみたいと思います。

試験結果の概要

試験結果の概要は以下のとおりです。

願書提出者数(人)

うち欠席者(人)

16,678

3,666

答案提出者数(人) 11,003
合格者数(人) 1,041
合格率(%) 9.5%
ボーダーライン(%) 78%

 

出願者数が増加する中、合格者数、合格率ともに厳しい結果が予想されていましたが、蓋を開けてみると合格者数は1,000人台を突破する結果となりました。

ボーダーラインに関しては一部科目で難問もありましたが、総じて問題の難易度が下がったことなどが影響し78%となりました。

ここ数回の短答式試験では問題の易化にともないボーダーラインが上昇傾向にあったのですが、今回の試験でもボーダーラインは78%と70%を大きく超える水準となっており、問題の易化が顕著に見られています。

合格者数の推移

近年の短答式試験の合格者数と合格率の推移は以下のとおりです。

 

 

R2Ⅰ R2Ⅱ R3 R4Ⅰ R4Ⅱ R5Ⅰ R5Ⅱ R6Ⅰ R6Ⅱ
短答合格者数 1,139 722 2,060 1,199 780 1,182 921 1,304 1,041
各年合計 1,861 2,060 1,979 2,103 2,345
短答合格率 15.7% 12.9% 21.6% 12.1% 7.9% 10.4% 8.8% 10.8% 9.5%
ボーダーライン 57% 64% 62% 68% 73% 71% 69% 75% 78%

 

例年、第Ⅰ回と第Ⅱ回を比較すると第Ⅰ回の方が合格者数が多い傾向にあります。

これは第Ⅱ回試験で論文式試験に進む人数を調整していると考えられるためです。

 

そのような第Ⅱ回試験なのですが、近年の合格者数を見てみるとR2Ⅱが722人、R4Ⅱが780人、R5Ⅱが921人とずっと1,000人を上回ることがなかったのですが、今回は1,041人と第Ⅱ回試験としては1,000人いう大台を超えてきており、ここ数年の試験の中でも合格者数が多かった試験ということになりました。

 

また合格率を見てみても、R4Ⅱが7.9%、R5Ⅱが8.8%でしたので、出願者数が増加している中、今回の9.5%という合格率は第Ⅱ回試験としては比較的合格率も高かった試験となりました。

 

なお願書提出者数の推移は以下のとおりです。

 

 

このサイトでは、再三「公認会計士になりたいなら、今がチャンス」と言ってきましたが、令和6年試験を見ると合格者、合格率ともに増加傾向が見られることから、受験生にとってはまたチャンスが巡ってきたといえるのではないでしょうか。

 

年々願書提出者数が増加していることから、より一層合格が困難になることが予想されていましたが、合格者数のみならず合格率にも増加傾向が見られることから、まだまだ公認会計士の数自体は増やそうと考えている金融庁の考えが透けて見えます。

 

とはいえ中東におけるイスラエルのガザ地区侵攻やロシアによるウクライナ侵攻、米中の関係悪化など世界経済の先行きは不透明感を増しています。

経済環境の影響を色濃く受ける公認会計士試験においても、いつトレンドが変わってしまってもおかしくありません。

公認会計士になりたいと思っている人は、このチャンスを逃さずできるだけ早く合格を勝ち取るようにすべきだと思います。

結果を出せなかった人は振り返りを

今回の試験で合格できなかった方は、悔しい思いをしていることと思います。

中には学習を再開する気になんてなれない人もいるかもしれません。

 

でも時間を無駄にしている暇はありません。

次こそ結果を出すためにも、できるだけ早く気持ちを切り替えて、再スタートを切るようにしてください。

 

再スタートを切るにあたっては、必ず今回落ちてしまった原因を探ってから再スタートを切るようにしてください。

まずはこれまでの学習を振り返ってみよう

これまでの学習を振り返ってみて、試験まで全力で走ってくることができましたか?

もし全力で走ってくることができたと思えるならば、そのまま学習を継続することによって、いつか合格を勝ち取ることができるはずです。

 

でも全力で走ってくることができなかったと思う人は、その原因をきちんと分析すべきです。

もしかすると学習法があなたに合っていないことが、原因だったのかもしれません。

学習法が合っていないことが落ちた原因である場合

専門学校によって、おすすめしている学習法は異なります。

もし学習法が合っていないことが全力を出せなかった理由であるなら、学習法を変えることを検討してみてください。

 

学習法を変えることによって、合格を勝ち得た人を私は何人も見ています。

もし学習法が自分に合っていないと感じているならば、ためらわずに学習法を変えることをおすすめします。

 

 

 

次の令和7年第Ⅰ回短答式試験は12月8日に実施予定で、残り期間は6か月を切っています。

今回の短答式試験に合格できなかった受験生や初学者たちは、虎視眈々と次回短答式試験の合格を目指して学習を進めています。

 

まだ学習を再開していない人は、一日も早く学習を再開しなければなりません。

そして次回試験でこそは、合格を勝ち取ってほしいと思います。

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