2021年11月19日の令和3年公認会計士論文式試験の合格発表については、以下の記事でまとめています。

東京をはじめとする各主要都市で緊急事態宣言が発出される中、令和3年公認会計士論文式試験が2021年8月20日から22日にわたり実施されました。
受験生された方は、お疲れさまでした。
試験の手ごたえはいかがだったでしょうか。
手ごたえのあった方なかった方さまざまだと思いますが、気になる解答速報については以下にリンクを貼り付けておきますので、お役立てください。
短答式試験が一発勝負になった影響
例年なら12月に第Ⅰ回短答式試験、5月に第Ⅱ回短答式試験を実施し、8月に論文式試験を実施している公認会計士試験ですが、令和3年においては新型コロナウィルス感染症の影響で短答式試験が1回しか実施されず一発勝負となりました。
そんな中実施される論文式試験ですが受験予定者数は以下のとおりです。
論文式試験受験予定者数 3,992人(前年は3,792人)
- 短答式試験合格者数 2,060人(前年は1,861人)
- 短答式試験免除者数 1,932人(前年は1,931人)
- うち 平成31年又は令和2年短答式試験合格者 1,647人(前年は1,669人)
- うち 司法試験合格者や大学教授等 224人(前年は195人)
- うち 旧第二次試験合格者 61人(前年は67人)
今回の論文式試験の受験予定者数は前回の令和2年試験から200名増加し3,992人となりました。内訳については短答式試験合格者数が199人増加して2,060人、免除者が1人増加して1,932人となっています。
論文式試験の受験予定者数を見る限り、コロナ禍で実施される今回の論文式試験においては短答式試験が一発勝負になったことに関して、大きな影響はないようにも思えます。
ただ今回の試験については、短答式試験免状者のほうが短答式試験合格者に比べて若干有利になっているかもしれません。
短答式試験が5月に実施される試験での一発勝負になったことにより、受験者全員の論文式試験対策が5月23日以降となってしまいました。
これに対して免除者はがっつり1年間、論文式試験対策に取り組んできたはずであり、これが試験において有利に働く可能性は否定できません。
とはいえ短答式試験が一発勝負になったことはすでに確定事項であり、いまさら不利を嘆いても確定事項を覆すことはできません。
あれこれ考えることなく試験当日に全力を出し切れた人が合格していくのだと思います。
論文式試験の受験予定者数自体は、平成29年が3,306人、平成30年が3,678人、令和元年及び令和2年が3,792人、そして今年が3,992人と増加傾向が傾向が続いています。
この傾向が続ているうちに何とか合格を勝ち取ってほしいと思います。
試験問題と解答用紙
令和3年公認会計士 論文式試験の試験問題と解答用紙は、以下のリンク先(公認会計士監査審査会のWebサイト)で公表されています。
令和3年公認会計士試験論文式試験の試験問題及び答案用紙について
必要な方は、上記リンク先から入手するようにしてください。
合格発表
令和3年公認会計士 論文式試験の合格発表は、令和3年11月19日(金)に予定されています。
例年合格発表は以下の三通りの方法で行われますが、今年は三蜜回避のため財務局での掲示は行われませんので、ご注意ください。
掲示
例年なら公認会計士監査審査会及び各財務局等において、「受験番号」及び「氏名」が掲示されるのですが、今回は掲示されませんのでご注意ください。
インターネット
公認会計士監査審査会Webサイトに「受験番号」が掲載される予定です。
掲載開始は、令和3年11月19日(金)10:00に予定されています。
官報公告
官報において「受験番号」及び「氏名」が公告される予定です。
試験結果が公告される官報は令和3年11月24日(水)に発売予定です。
合格された方は、記念にご自身の名前が記載された官報を購入するのも良いと思います。
全国の官報販売店は左記リンク先で確認してください。
ただし官報は発行部数が限られていることから、売り切れになっていることもあります。
必ず手に入れたい方は掲載日の5営業日前までに事前予約をするようにして確実に手に入れるようにしてください。
各専門学校解答速報
各専門学校が公表する解答は以下のとおりです。
資格の学校TAC
資格の学校TACでは以下のリンク先で2021年9月3日(金)に解答を公表しています。
またTACでは2021年8月23日 19:00に無料の「論文式試験後 Q&Aセミナー」を開催します。
試験対策を再開する場合のポイントや11月までの過ごし方など、試験後の過ごし方についてのセミナーが開催されます。
TAC生以外の外部者もオンライン等での参加が可能ですので、興味のある方は以下のリンク先から申し込みしてください。
資格の大原
資格の大原では、2021年8月26日(木)16:00に公開しています。
また科目別の合否のポイント、合格ラインを予想している「合格ラインの読み」の動画も上記のリンク先で公開していますので合わせて確認してみてください。
なお詳細な解説を加えた解答については、2021年9月3日(金) 17:00に公開しています。
閲覧するには申し込みが必要となりますので、以下のリンク先から申し込みを行うようにしてください。
クレアール
クレアールでは以下のリンク先で順次解答を2021年9月5日(日)に公表しています。
LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドは、以下のリンク先で論文式本試験の分析動画を公開予定です。
また模範解説冊子PDFを無料でプレゼントしています。
必要な方は、上記リンク先から応募して、無料模範解説冊子PDFを入手するようにしてください。
CPA会計学院
CPA会計学院では、以下のリンク先で解答を公開しています。
また上記リンク先で各科目別の講評動画も2021年9月3日に公開しています。
合格発表までの過ごし方
論文式試験を受験された受験生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
試験が終わった今は、何とも言えない解放感を感じられていることと思います。
一年以上の長きにわたって、受験勉強を続けてこられた皆さんなので、まずはゆっくり休息を取ることをおすすめします。
試験前にあまり眠れなかった方は、どうぞ好きなだけゆっくりと眠るようにしてください。
また彼氏彼女とあまり会えなかった方は、この機会にたくさん会うようにしてください。
その他やりたいことを我慢して、ここまで頑張ってきた方は思いっきりやりたいことをやりながら過ごすようにしてください。
でも以下については、注意するようにしてください。
就活はしっかり行う
合格はありえないほど、大きくミスった場合を除いて、就活は行うべきだと思います。
コロナ禍の今年は各監査法人ともオンラインでイベントが開催される予定ですので、情報収集目的でも構わないので、ぜひ参加してみてください。
2021年度の監査法人の採用活動は、すでに始まっています。
以下の記事なども参考にしながら、意中の監査法人から内定を得るようにしてください。

遅くても年明けからは学習を再開すべき
年内一杯は、就活や気持ちをリセットする期間と考えれば良いと思います。
でも余程自信がある方を除いては、遅くても年明けから学習を再開すべきだと思います。
令和4年の試験は例年通り12月に第Ⅰ回短答式試験が実施される予定です。
もし不合格になってしまった場合、勉強の再開が遅くなってしまうと、他の受験生に対して、大きく出遅れてしまうことになります。
どの専門学校も合格した場合は、受講料の返還に応じてくれますので、この制度を利用して、年が明けたら勉強を再開することをおすすめします。
クレアールの合格返金制度
他の学習法を知る
現在以下のリンク先でクレアールの「公認会計士試験非常識合格法」の書籍が無料で配布されています。
公認会計士試験においては、自分に合った勉強法を見つけられるかどうかが勝敗のカギを握ります。
学習法に悩まれている受験生は、このような書籍を読んでみるのも一つの方法だと思います。
自分に合うか、合わないかは読んでみて判断すれば良いことだし、もしかすると思いがけないヒントを見つけられるかもしれません。
何より無料なら、参考にならなくても二時間程度の読書時間以外に実害はありません。
学習法に悩まれている受験生は、ぜひ入手してみてください。
専門学校は同じところに通い続けるべきか
受験勉強を再開するにあたって専門学校は以前と同じところに通い続けて良いのでしょうか。
これについては以下のような記事を書いていますので、参考にしてみてください。

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