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令和6年公認会計士論文式試験の合格発表 合格者数は59名増加

令和6年の公認会計士論文式試験の合格発表が本日実施されました。

 

令和6年公認会計士試験の合格発表について

 

合格された方、おめでとうございます!

これで晴れて公認会計士としてのキャリアをスタートさせることができるようになりました。

皆さんの今後の活躍を願っていますので、がんばってください。

 

また今回の試験では結果を出すことができなかった方の中には、大きなショックを受けている方もいらっしゃると思います。

大きなショックを受けているということはそれだけ頑張ってきたということなので、ショックを受けて当然なのだと思います。

 

でも落ち込んでいても前には進めません。

できるだけ早く今回の結果を受け入れて、新たなスタートを切るようにしてください。

合格者は1,603名と1,600名の大台突破(昨年比59名増)

令和5年の公認会計士試験では1,544名の方が合格されていました(「令和5年公認会計士試験の合格発表の概要について」より)。

今年度は59名増加の1,603名の方が合格となりました。(「令和6年公認会計士試験の合格発表の概要について」より)。

 

 

合格者数が2名減少した令和2年を除き、平成28年より連続して増加が続いていた合格者数ですが、今年も59名と大幅に増加しました。

これを見る限り、合格者数が増加するトレンドに大きな変化はないように思います。

 

ただ一方で合格率については7.4%と前回令和5年の7.6%と比べて2ポイント低下しています。

合格率が2ポイント低下した要因は、分母である受験者数が1,256名増加(20,317名→21,573名)したことが主な要因なのですが、これをもって減少トレンドに転じたと評価するのは慎重であるべきと思います。

平成8年の公認会計士試験の合格率が6.7%であったことに比べると、依然として合格率は高水準で推移していると見るべきです。

 

そもそも公認会計士試験は一定以上の得点を得れば合格できる試験ではなく、一定の合格枠に入ることによって合格できる競争試験であることを忘れてはいけません。

 

競争試験である公認会計士試験に最短ルートで合格する勉強法とは
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受験者数が増えても、実際に当日の試験で合否を争うことになる人たちはせいぜい上位2,000人~3,000人程度です。

この2,000人~3,000人の人たちにとっては、今回のような合格枠自体が増加することによって格段に合格しやすくなっているのだと思います。

 

とはいえ次年度以降の試験で合格枠が引き続き拡大するのか、あるいは縮小してしまうのかは現時点では不明であり、潮目が変わってしまう可能性がないわけではありません。

受験される方はこの大きな潮目が変わってしまう前にぜひとも合格を勝ち取るようにしてほしいと思います。

合格された方は採用面接の準備を

今回の発表で試験に受かった方は、監査法人の採用面接へ進むことになります。

 

各法人とも面接期間が短いので、すぐに面接申し込みを行い、面接の準備をするようにしてください。

 

EY新日本監査法人の定期採用ページ

監査法人トーマツの定期採用ページ

あずさ監査法人の定期採用ページ

PwCあらた監査法人の定期採用ページ

 

 

監査法人の採用活動というのは、部門ごとの採用担当者が中心になって行います。

監査法人に入所して1、2年程度の新人スタッフとマネージャークラスの職員、そして採用担当のパートナーたちが中心になって採用活動を行うのが通例なのですが、実はこの人たちは採用に関しては素人同然です。

 

良い人材を採用しようと専門部署で年中採用の準備を行っている一般事業会社の採用担当者に比べると、にわか採用担当であることは否めません。

 

それだけに面接を受ける側としては、対応は容易です。

 

監査法人が求める人材像をしっかり理解して、想定される質問に対する答えを自分の言葉で語れるように準備さえしておけば、入りたい監査法人に入ることは、それほど難しいことではありません。

 

以下の記事で監査法人の採用面接対策について書いていますので、面接を申し込まれた方はこちらの記事も読んでみてください。

監査法人の採用面接への対策 こうすれば簡単に内定がもらえる
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合格できなかった方は一年の振り返りを

今回の試験で合格できなかった方は、悔しい思いをしていることと思います。

今はとても学習を再開する気になんてなれないのは当然だと思います。

 

でもすでの多くの方が、来年の試験に向けて学習をスタートさせています。

来年こそ結果を出すためにも、あなたもできるだけ早く気持ちを切り替えて、再スタートを切るようにしてください。

 

再スタートを切るにあたっては、必ず今回落ちてしまった原因を探ってから再スタートを切るようにしてください。

人によっては、通っている専門学校を変えた方が良いケースもあります。

まずは一年を振り返ってみよう

この一年を振り返ってみて、全力で論文式試験まで走ってくることができましたか?

もし全力で走ってくることができたと思えるならば、その専門学校を継続することをおすすめします。

 

でも全力で走ってくることができなかった方は、専門学校を決める前に、その原因をきちんと分析すべきです。

学習方法が合っていないことが落ちた原因である場合

専門学校によって、おすすめしている学習スタイルは異なります。

もし学習方法が合っていないことが、全力を出せなかった理由であるなら、専門学校を変えることを検討してみてください。

 

学習スタイルを変えることによって、合格を勝ち得た人を私は何人も見ています。

もし学習方法が自分に合っていないと感じているならば、ためらわずに専門学校を変えることをおすすめします。

 

まずは各専門学校より無料で資料を取り寄せて、自分に合った学習スタイルを提供している専門学校を見つけるようにしてください。

 

◎スケールメリットを享受可
◎試験合格者の講師が多数在籍
〇全国に校舎あり
〇上場会社が運営
×受講料が高い

◎手厚い個別サポート
◎講師は全員試験合格者
〇選べる受講スタイル
×校舎は東京と大阪のみ

◎スケールメリットを享受可
◎コースにより通学定期の利用可
〇常勤講師が多数在籍
〇全国に校舎あり
〇各校舎に質問専用電話が設置
×受講料が高い

◎Phase分けした学習
◎始めやすい受講料
〇全国に校舎
×生講義は渋谷本校のみ

◎論点を絞ったカリキュラム
◎リーズナブルな受講料
〇Web通信に特化
〇授業が細分化され、受講しやすい
×別途自習環境を用意する必要あり

 

受験仲間との交流が多すぎたことが落ちた原因の場合

同じ目標に向かってがんばっている受験仲間は、貴重な存在です。

でも大変な毎日を過ごしていると、ついつい受験仲間同士で、「甘え」が生じることも多いと思います。

 

一時間の休憩のつもりで休憩室に行ったのに、受験仲間との会話が盛り上がってしまい、気が付けば三時間も経っていたなんていうこともあるかと思います。

 

こんな人は専門学校を変更することによって、受験仲間と少し距離を置くことも検討してみてください。

 

関係を壊さず近づきすぎた距離を修正するのは意外と大変なことですが、専門学校を変えることによって自然に距離を修正することが可能です。

また異なる専門学校の情報をお互いに共有することも可能になるので、おすすめです。

同じ専門学校で三回以上受験している場合

もし同じ専門学校に通って三回以上受験しているならば、積極的に専門学校の変更を考えるべきだと思います。

 

同じ専門学校に長く通っていると、答練などにも慣れてしまい、比較的良い成績を取りやすくなります。

でも答練では良い成績を修めているのに、本試験ではなかなか合格できない方もいらっしゃいます。

 

このような人は悪い意味で、その専門学校の出題傾向に慣れてしまっていることが考えられます。

でも本試験の問題は専門学校が作るわけではありませんし、採点も専門学校が行うわけではありません。

 

自分でも気づかないうちに、このような状況に陥っている方は、専門学校を変えてみることによって、対応力の幅を広げることを考えることをおすすめします。

 

 

以下の記事では専門学校を変えるべきか悩まれている人向けに専門学校選びのアドバイスをまとめていますので、参考にしてみてください。

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次回令和7年の公認会計士試験について

次回令和5年の公認会計士試験ですが、以下の日程で実施されます。

  • 第Ⅰ回短答式試験:令和6年12月8日
  • 第Ⅱ回短答式試験:令和7年5月25日
  • 論文式試験:令和7年8月22日~24日
  • 論文式試験合格発表:令和7年11月21日

 

第Ⅰ回短答式試験は12月8日に実施予定で、残り期間は1か月を切っています。

短答式試験に合格できなかった受験生や初学者たちは、虎視眈々と合格を目指して学習を進めています。

 

まだ学習を再開していない人は、一日も早く学習を再開しなければなりません。

そして次回試験でこそは、合格を勝ち取ってほしいと思います。

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