公認会計士を目指して、日々学習を進めている方の中には、受験仲間を作るべきかどうか悩んでいる人もいると思います。
公認会計士試験で受験仲間を作ることには、メリットとデメリットの両方があります。
メリット
モチベーションの向上
公認会計士試験は学習期間が1年以上になる長丁場の試験です。
学習を始めるときは、誰もが高いモチベーションを持って学習を始めます。でも1年以上の長い期間、この高いモチベーションを維持できる人は、わずかです。多くの人は、「このままの学習方法を続けていていいのだろうか」、「いつまでたっても公認会計士になれないのではないか」、「これだけ学習しているのに答練で点数がとれない、自分には向いていないのではないか」など不安に悩まされ、モチベーションを落としていきます。
こんなとき、受験仲間と話をすることによって、モチベーションを持ち直せることがあります。
同じ目標に向かって、頑張っている仲間だからこそ、分かり合えることもあります。良き受験仲間がいることは、公認会計士になりたいというモチベーションを維持、向上するのに役立ちます。
学習方法の効率化
公認会計士試験は学習範囲が広いため、できるだけ効率的に学習を進めていく必要があります。
でも最初はどのように学習を進めれば効率的に進められるのか、分からない人がほとんどです。そのため、いろいろな学習方法を試すことになります。
同じように受験仲間も学習方法を試行錯誤していますので、話をすることによって、学習方法やその効果などを共有することが可能です。
でも間違った学習方法の話も共有されることがありますので、情報の真偽を見極めることも必要です。
デメリット
休憩時間の長時間化
1年以上の長い期間、学習を進めていくことは、簡単なことではありません。
一度席を離れて休憩すると、誰もが席に戻りたくなくなってしまいます。
休憩をとる前は10分だけのつもりが、受験仲間との話が盛り上がり、30分、1時間と休憩時間が延びてしまうことがあります。
席に戻りたくないという誰もが持っている気持ちが、受験仲間といると助長されてしまうことがあります。
気のゆるみ
できるだけ短期間で公認会計士になるためには、気を張って毎日の学習を進めていく必要があります。
「今日は疲れた、もう限界!」という日でも、あとひと踏ん張りして、計算問題を1問解ける人が、早く合格していきます。
でもモチベーションを下げている受験仲間に引っ張られ、自分もモチベーションを下げてしまうことがあります。
受験仲間の行動に惑わされず、日々自分にできる最大限の努力を続けていくことが、合格への近道です。
できれば受験仲間は作るべき
公認会計士試験の受験期間中に、受験仲間を作ることにはメリットとデメリットの両方があります。
デメリットは避けて、メリットだけ享受するようにしましょう。
そもそも受験仲間の言動に振り回されてしまうのは、強い意志を持てていないときです。
休憩を打ち切って、席に戻ろうとするあなたを引き留めるような受験仲間はいないはずです。休憩が長時間化するのも、気が緩むのも、原因はあなたの側にあることがほとんどです。
以下のことに気を付けながら学習を進めていけば、受験仲間にペースを乱されることはありません。
良き受験仲間を作って、最短ルートで公認会計士になりましょう。
ルーチン化する
専門学校の時間割を利用して、毎日の休憩をとる時間を決めてしまいましょう。
そしてその時間以外には、休憩時間をとらないようにします。そうすることによって、休憩の時間管理も行いやすくなります。
受験仲間を見極める
受験生の中には、試験学習に集中できず、なかなか公認会計士試験に合格できない人がいます。このような人とは、ある程度距離をとったほうが良いでしょう。
目的を見失わず、コツコツと学習を進めているような受験生なら、あなたに悪影響を及ぼすようなことはありません。
合格後に時間を作ればよい
気の合う受験仲間とは、時間を気にせず話をしたくなるものです。
でも目的を見失ってはいけません。
試験に合格すれば、いくらでも時間を作ることができます。ゆっくり話をしたいなら、試験合格後にすればすればよいのです。
受験仲間以外の友人と会う
公認会計士試験の学習は、1年以上の長期にわたりますので、どうしてもモチベーションが下がってしまうときがあります。
このような時は、無理をせず、気分転換を行うとよいでしょう。
ただ受験仲間と気分転換を図るのは止めましょう。受験仲間の時間を奪うことになってしまいます。
気分転換は受験仲間以外の友人と行えばよいのです。
公認会計士になったら、有給休暇をしっかりとって、気分転換し放題ですよ。

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