地方から東京の大学へ進学して公認会計士を目指している大学生の方は、合格後そのまま東京に残るのか、地元へ戻るのか悩まれるのではないかと思います。
新日本やトーマツは各所に地方事務所を設置してるので、地元にこれらの地方事務所が設置されていれば、地元に戻っても大手監査法人に就職することは可能です。
では東京事務所と地方事務所のどちらが働きやすいのでしょうか。
給与
監査法人の場合、基本的な給与テーブルは東京と地方で変わることはありません。
ただ東京やその他の大都市での勤務では、「大都市手当」などの名称で手当てがプラスされ、実質的に東京などの大都市での勤務の方が給与面で優遇されている実態があります。
とはいえ、大都市手当は月に3万円程度なので、年間でも36万円程度の差にしかなりません。
生活
東京での勤務では手当てが加算されるので、実質的に東京での勤務の方が給与面では優遇されています。
これは東京などの大都市での生活にはお金が掛かるためです。
例えば家賃ですが東京渋谷の1ルームマンションの家賃平均は8万円から9万円であるのに対して、北海道札幌だと4万円から5万円と半分程度で済みます。
また家賃が安い地方では総じてその他の生活関連費用も安くなりますので、地方で暮らす方が豊かに生活ができることになります。
仕事内容
地方事務所でも監査クライアントを抱えていれば、監査の経験は十分に積むことが可能です。
ただ一部の例外を除けば、地方の会社の規模は東京に比べて小さいところがほとんどです。
大企業になればなるほど様々な経済活動を行いますので、判断の難しい会計事象に直面したりします。
そのため経験を積むという観点からは、大企業の監査に携わることはその後のキャリア形成にプラスに働きます。
反対に大企業の監査では、多くの監査スタッフで分業して監査を実施していますので、会社の全体像が把握しずらい面があります。
上司から言われるまま漫然と手続きを実施しているようでは、いつまでたっても会社の全容を把握できず、経験値が溜まらないことも考えられます。
また地方事務所は少ない人員で運営されてることがほとんどですので、スタッフのうちから監査以外のコンサルティング業務や事務所運営に携わることも可能です。
監査だけではなく、監査以外の経験も早く積みたいと考えている人にとっては、地方事務所で勤務するのもよいでしょう。
キャリア形成
監査法人で監査の道を究めたい、あるいはパートナーになりたいと考えている方は、東京事務所で勤務することをおすすめします。
経験のないうちに大企業の監査に携わるのは大変ですが、地方では得難い経験が、その後の監査法人でのキャリア形成に有利に働きます。
従って監査法人の中で監査の道を究めたい、あるいはパートナーになりたいと考えている方は、東京事務所に勤務したほうがよいでしょう。
反対に監査法人での勤務は数年でその後は独立やコンサルティング業務へ進むことを決めている方は、地方事務所で勤務することをおすすめします。
監査法人で数年しか働かないと決めている方は、効率的に業務の経験を積むことを考えるべきですが、地方事務所の方が早くから、いろいろな経験を積ませてもらえますので、おすすめです。
試験合格に始まる長い公認会計士人生の中で、どのようにキャリア形成していくのかは、人により様々です。
目先のことに捕らわれるのではなく、目指すところに一番近道な事務所を選ぶことをおすすめします。
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