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社会人が公認会計士を目指すなら必ず知っておいてほしいこと

公認会計士を目指す人の置かれた環境はさまざまです。学生、無職の方、社会人などが公認会計士を目指して受験しています。

 

では社会人の方が働きながら公認会計士になるためには、どうすればよいのでしょうか。

 

社会人の方が働きながら公認会計士になるための最短ルートがここにあります。

合格者の約8割が学生や無職の人

令和2度の公認会計士試験の職業別合格者の状況は以下のとおりです。

職業 受験者数 合格者数 構成比 合格率
会社員等 4,239 226 16.9% 5.3%
学生、無職等 8,992 1,109 83.1% 12.3%
合計 13,231 1,335 100.0% 10.1%

(出所:公認会計士監査審査会 「合格者調」より)

 

合格者1,335名のうち1,109名が学生や無職の方となっており、全体の83.1%を占めています。一方で会社員等の社会人の方は226名と合格者全体の16.9%に留まっています。

またそれぞれの合格率に目をやると学生や無職の方の合格率は12.3%と平均を上回っているのに対して、会社員等の社会人の合格率は5.3%と平均を大きく下回っています。

一般的に公認会計士試験に合格するためには、3,000時間以上の学習時間が必要といわれており、多くの学習時間が必要な試験です。

そのため試験に合格することだけを考えると、学習時間を確保しやすい学生や無職の方が有利な試験であり、データ上もそのような結果となっています。

学習時間を確保する

一般的に公認会計士試験に合格するためには、3,000時間以上の学習時間が必要と言われています。

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社会人の方が働きながら公認会計士試験に合格するためには、学習時間を確保することが重要となってきます。

3,000時間以上の学習時間を確保する

試験までの1年8か月の間に一日に6時間程度の時間を掛けて勉強を続け、週一日は休養したとすると3,000時間(6時間×25日×20か月=3,000時間)になります。

6時間の学習時間が確保できない場合は、休養日に不足する時間をまとめて学習に充てる方法もあるかと思います。

 

でも働きながらこれだけの時間を確保することは簡単ではありません。

働き方を見直す

社会人が働きながら公認会計士を目指すなら、現在の働き方を見直すことが必要です。

残業を減らす努力する

もし今の仕事で毎日のように残業しているならば、働き方を見直すことが必要です。

働きながらコンスタントに平日4時間の学習時間を確保することは、簡単なことではありません。

受験期間中は残業をしなくても済むように働き方を見直してみてください。

 

もし上司に資格取得を目指していることを話せるなら、伝える方法もあると思います。

ただ合格後は監査法人への転職が前提だと思いますので、上司に相談できない人も多いと思います。

 

そのような場合でも、最近は労働環境の見直しが積極的に行われており、残業をさせない企業も増えてきていますので、この流れをうまく利用してください。

自らも仕事の効率性を上げ、残業することなく毎日定時に帰れるようにして、3,000時間の学習時間を確保してください。

複数年での合格を目指す方法

公認会計士試験は学習範囲が広く、一旦学習したことを忘却することもある程度想定しておく必要があります。

そのため公認会計士試験は、短期決戦が求められる試験であるといわれています。

 

従って数年にわたり学習時間を確保する方法は、お勧めしません。

でもどうしても事情があって、3,000時間の学習時間を確保することが難しい人もいると思います。

そのような場合は、複数年で必要な学習時間を確保する方法もあると思います。

 

でも複数年で合格を目指す場合は、一旦学習した内容を忘れないように維持するための学習時間も必要になるため、結果的に一発合格を目指す場合よりも学習時間が長くなってしまいます。

したがってそのような場合でもなるべく短期間で合格することを目指して学習を進めるようにしてください。

退路を断つ方法もある

公認会計士試験は多くの学習時間を必要とするため、学生や無職の方が有利な試験です。

働きながらだと必要な学習時間が確保できない方は、思い切って仕事を辞めて無職になってから公認会計士を目指す方法もあります。

 

働きながら公認会計士を目指しても、必要な学習時間を確保できず、いつまで経っても公認会計士になれない方もいます。

そうならないために退路を断って学習に集中して、最短で公認会計士を目指した方が、よいケースも多々あります。

 

試験合格後、監査法人へ入所する人が10人いると、そのうち2、3名が社会人経験者です。

これら社会人経験者でも、仕事を続けて合格した人より、辞めて学習に集中して合格を勝ち取った人のほうが多いです。

 

比較的若年の方だと状況が許すケースが多いと思いますので、そのような方は退路を断って公認会計士を目指すことをぜひ検討してみてください。

学生以上に効率的に学習を進める

公認会計士試験は「競争」試験です。

社会人の方が公認会計士を目指す場合は、学生や無職の方よりも、さらに一層効率的に学習を進める必要があります。

手探りで学習方法を追求するような時間的余裕はありません。

 

従って、合格者を増やすべく日々学習方法を研究している受験専門学校の公認会計士講座を受講することを強くお勧めします。

 

専門学校の生講義の最終コマは18:00頃にスタートする専門学校が多いと思います。仕事帰りにこの時間に間に合うようなら、通学コースを選ぶ方法もあると思います。

でも時間のない社会人の方には、通信講座の方が学習を進めやすいケースも多いと思います。

 

大事なのは自分に合った専門学校の講座を選ぶことです。

強い覚悟を持つ

働きながら公認会計士を目指す社会人の方は、学生や無職の方に比べ学習時間を確保することが難しく、公認会計士になることは簡単なことではありません。

学習を進める中で、何度も心が折れそうになる時があると思います。

そんな時でも「絶対に公認会計士になるんだ」という強い覚悟を持ち続けられれば、社会人の方でも公認会計士になることは決して夢ではありません。

 

公認会計士試験は、一部の天才だけが合格できる試験ではなく、正しい努力を行った人すべてが合格できる試験です。

 

またここ数年は公認会計士試験の合格率が高止まりすることが予想されていますので、社会人にとっても公認会計士になるなら、今がチャンスです。

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反対に強い覚悟がまだ持てないなら、社会人の方は、生半可に学習を始めることはお勧めしません。

そのような方は、今の仕事を辞めて公認会計士になる意味をもう一度見つめ直してみてください。

教育訓練給付制度を利用する

教育訓練給付制度とは、働く方の主体的な能力開発の取組み又は中長期的なキャリア形成を支援するために、教育訓練受講に関する受講費用の20%(最大10万円)がハローワークから支給される制度です。

この制度を利用するためには、一定の要件を満たす必要があります。

ただし多くの方が要件を満たすと思いますので、社会人の方は利用しない手はないと思います。

 

教育訓練給付制度が利用できる公認会計士講座を開講している主要な専門学校は以下のとおりです。

詳しい要件などは各専門学校でも案内しています。

詳細はそれぞれの専門学校のサイトで確認してみてください。

 

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