公認会計士試験に合格すると監査法人に入所するまでに、スーツやくつの他、名刺入れなどのビジネス用の小物を準備する必要があります。
カバンもビジネス用のものが必要なので、新しく購入する方が多いのですが、かばんを購入するときは注意が必要です。
バタバタと忙しい中、慌てて購入するので無理もないのですが、ブランドもののかっこいいバッグを買ってしまったがゆえに、すぐに買い替える羽目になる人も少なくありません。
監査法人への入所が決まった人は、鞄を購入する際は、よく考えて購入してくださいね。
公認会計士の持ち物
毎日決まったオフィスで勤務する一般事業会社の方は、自分の机が与えられ、そこに仕事道具が置かれていると思います。
一方で監査法人に勤める公認会計士は、クライアントのところへ出かけて行って、仕事をすることが多いので、そもそも自分の机をもっておらず、毎日仕事道具一式をカバンに詰め込んで、出かけることになります。
そんな監査法人に勤める公認会計士ですが、以下のようなものを持ち歩いています。
ノートパソコン
今は監査調書をすべてデータで作成しており、紙の調書は必要最低限となっています。
また社内業務の多くもPCを使って行うことになりますので、監査法人に勤める公認会計士はパソコンなしでは、業務を行うことができません。
そのため監査法人で勤務する公認会計士は、新人からパートーナーまで、すべての公認会計士が毎日ノートパソコンを持ち歩いています。
またノートパソコンのタッチパッドに不慣れな人は、別途マウスを持ち歩いたり、データ入力を多くする人は、テンキーを持ち運んだりする人もいるので、付属の機器も入れると結構な重量になります。
少し前までは出先での印刷用にモバイルプリンタを持ち運んだりしていましたが、最近は紙調書が減っていることもあり、モバイルプリンタを持ち運ぶことは少なくなりました。
スマートフォン
今の監査法人で勤務する公認会計士には、スマートフォンが貸与されています。
これはクライアントや社内から連絡は、メールで行われるのがほとんどなので、これに迅速に対応するために、スマートフォンを貸与し、いつでもどこでもメールの確認ができるようにしています。
スマートフォン自体は軽いのですが、付属する充電器や必要な人はモバイルバッテリーを持ち歩いている人もいます。
電卓
出先でも、すぐに金額の計算ができるように、電卓は常に持ち歩いています。
若手の職員は、電卓を用いて計算チェックを実施する機会も多く、受験時代に使用していた電卓を、そのまま仕事で使っていることが多いです。
ところがパートナーにもなれば、自ら電卓をたたいて計算チェックをする機会も減ってきますので、パートナーの中には、小さなポケット電卓に買い替えている方もいます。
筆記用具などの文房具
出先で仕事をすることになりますので、筆記用具なども持ち運ぶことになります。
シャーペンやボールペンの他、赤ペンや蛍光ペン、サインペンなど筆記用具もさまざまな物を持ち運びます。
また筆記用具以外にも、監査現場で使うために、調書用紙や修正ペン、ハサミ、カッター、のりなど文房具を一式持ち歩いている職員もいます。
タブレット
スマートフォンの代わりに事務所からタブレットを貸与されている人もいます。
日中に複数のクライアント間を行き来するパートナーなどは、移動中にもメールのチェックがしやすいようにタブレットを選択する人が多いようです。
また調べ物をするときに使うために、私物のタブレットを持ち歩いている職員もたまにいます。
監査六法
監査を行う際に、頻繁に会計基準や監査基準を確認します。
そのため監査の現場に一冊は監査六法が必要になります。
クライアントに専用ロッカーなどがある場合は、監査六法を備えおくこともできるのですが、多くの場合は会議室を一時的に借りて監査をすることになりますので、必然的に監査六法を持ち歩くことになります。
またマネージャー以上が監査六法を持ち歩くことは少ないので、若手の職員が監査六法を持ち歩るくことになります。
そしてマネージャーやパートナーから要請があったときには、さっと出して貸してあげることになるのですが、監査六法を持っていないと嫌味を言われることもありますので、若手職員の人は注意が必要です。
穴あけパンチ
紙の調書は昔に比べ、ずいぶん減っていますが、ゼロではありません。
紙の調書は、穴を開けてバインダーに綴じることになりますが、この穴を開けるための穴あけパンチも若手職員が持ち歩くことになります。
調書の綴じ方は監査法人によって異なり、二穴の穴を開ける法人があったり、コーナーに一穴を開けて調書を綴じる法人など、さまざまです。
延長コード
調書のほとんどはデータで作成しますので、クライアントに到着するとまず最初にノートパソコンを立ち上げることになります。
このとき会議室のテーブルに電源がないこともありますので、延長コードを持参する場合もあります。
こんなときは、たいてい若手職員が持ち運ぶことになります。
過年度の紙調書
紙の調書は昔に比べれば随分減りましたが、今でもゼロではありません。
そのため、クライアントで作業するときは、過年度の紙調書を現場まで運ぶ必要があります。
期末監査など、ある程度の期間まとまってクライアントへ伺うときは、調書を郵送することもありますが、期中に伺う場合などは手で運ぶこともあります。
確認状の綴りなどは、それなりに分厚くなりますので、結構な荷物になってしまいます。
大きなカバンが必要
上記のように監査法人で勤める公認会計士は、基本的に出先で仕事をすることが多いので、さまざまなものを持ち歩いています。
これらを持ち運ぶためには、小さなカバンでは入りきらないので、大きなカバンが必要です。
監査法人で勤める公認会計士が大きなカバンを持っているのを見たことがあるかもしれませんが、これだけの荷物を毎日持ち運ぶために必要なのです。
カバンを2つに分ける方法もある
人によっては、大きなカバンを持つのが嫌で、カバンを2つに分けている人もいます。
ただカバンを2つ持っていて雨が降ってくると最悪ですし、電車に乗るために改札を通るのも面倒なような気がします。
キャリアバッグを使う方法もある
重い荷物で腰を悪くする公認会計士もいるくらいなのですが、中にはコロコロの付いたキャリアバッグを愛用している公認会計士もいます。
でも地面からの振動がじかにPCに伝わるので、キャリアバッグでPCを運ぶときは注意が必要です。
また混雑している駅などでは、キャリアバッグで他の人が躓いたりしないように取り扱いに注意が必要です。
女性のバッグ選びはより難しい
男性用の大きなバッグは比較的見つけやすいのですが、女性用の大きなバッグは少ないようで、女性の公認会計士はバッグ選びで苦労しているようです。
また大きなバッグが少ないため、カバンを二つに分けている方も女性には多いように思います。
公認会計士になって自分も大きなかばんを持ちたいと思った人は、こちらの記事も読んでみてください。
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