公認会計士を目指すきっかけは、さまざまです。
- 高校生の時に職業紹介の冊子で公認会計士という資格を知り、面白そうな仕事なので、目指すことにした人
- 大学で公認会計士を目指している同級生を見て、興味を持ち、目指すことにした人
- 社会人になって会社へ来る公認会計士を見て、自分もなりたいと思って、目指すことにした人
公認会計士試験への合格は、公認会計士としてのキャリアのスタート地点に過ぎません。
合格後に、さまざまな業務を経験して、一人前の公認会計士になることを考えると、できるだけ早く公認会計士としてのキャリアをスタートさせることが望まれます。
でもだからといって、高校生のうちに公認会計士試験の学習を始めたりすることはおすすめしません。
では公認会計士を目指す人は、いつ学習を始めるべきなのでしょうか。
高校生ならまずは大学入試に集中しよう
公認会計士になりたいと思った人は、一刻も早く学習を始めたくなるものです。
でも高校生の人が、いきなり公認会計士試験の学習を始めることはおすすめしません。
まずは大学への進学を目指してください。
会計や監査の知識しかない公認会計士は、大成することはありません。
会計や監査のことしか知らないような公認会計士にならないように、さまざまな経験を積み人間としての厚みを身に付けるようにしてください。
公認会計士試験の学習は、大学に入学した後、スタートさせれば十分です。
大学生なら2年生の冬までは大学生活に集中しよう
大学入学後、すぐに公認会計士試験の学習を始めることは、おすすめしません。
1年生、2年生のうちは、語学などの必須単位の授業が忙しいものです。
一方で専門学校のカリキュラムも入門期は講義も数多く設定されており、大学の授業が忙しければ、十分な復習時間を確保できない恐れがあります。
公認会計士試験の学習は、専門学校の講義を受けているだけでは、合格水準に達することはできません。
講義後にどれだけ復習できるかが勝負の分かれ目になります。
復習時間を十分に確保できないまま講義を受けていると、すぐに専門学校のカリキュラムについて行けなくなりドロップアウトしてしまうことになります。
これを避けるためにも大学2年生の冬までは大学生活に集中して、できるだけ多くの単位を取得しておくようにしましょう。
大学2年生の冬に学習を始めるのがベスト
公認会計士試験の学習を始めるのに最もよい時期は、大学2年生の冬です。
大学2年生の冬に学習をスタートさせると、1年後の大学3年生の12月に実施される第Ⅰ回短答式試験を受験することが可能です。
また万が一ここで失敗しても翌年5月に実施される第Ⅱ回短答式試験を受験するチャンスもあります。
そして大学4年生の8月に実施される論文式試験に合格して、大学卒業と同時に監査法人へ就職することが可能になります。
社会人は学習に集中できる環境を整えてからスタート
社会人の方は、公認会計士になりたいと思ったらすぐに学習に取り掛かるべきです。
ただし仕事の関係ですぐに学習に集中できないならば、準備期間を設けるのも一つの方法です。
公認会計士試験に合格するためには、3,000時間程度の時間が必要とされています。
時間とともに記憶が薄れていくことを考えると複数年かけるのではなく、試験までの1年半の期間で3,000時間の学習時間を確保すべきです。
1年半の期間で3,000時間の学習時間を捻出しようと思うと、仕事との両立は簡単ではありません。
ならば短期決戦で合格を目指すほうが、結果的には最短ルートで公認会計士になることができるのです。
大学2年生で勉強を始めたら最短ルートで公認会計士になりましょう。
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