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公認会計士の専門学校を徹底比較 合格するための専門学校の選び方

公認会計士の資格を取得するための専門学校や予備校は、複数あります。

 

そんな中、公認会計士になりたいと考えている方たちにとっては、どこの専門学校や予備校を選べばよいのか迷ってしまうのではないでしょうか。

 

最短ルートで公認会計士になるためには、スタート時点で自分に合った専門学校や予備校を選ぶことが必要です。

 

でも大半の方は、何を基準に自分に合った専門学校や予備校を選べば良いのか分からないと思います。

 

そんな方たちは、この記事を読んでください。

この記事では、公認会計士の資格を取得するための専門学校や予備校を列挙し、比較しながら、どのようにして自分に合った専門学校を選べばよいのかを解説しています。

 

この記事を読んで、自分に合った専門学校や予備校を見つけるようにしてください。

 

合格への近道は、自分に合った専門学校や予備校を見つけることです。
この記事を読めば、自分に合った専門学校や予備校の見つけ方が分かります。

 

実質的に選択肢は五校

学生や無職の方、社会人の方向けに公認会計士の資格を取得するための講座を開設している専門学校や予備校は複数あります。

その中でも、代表的なものは、

  1. 資格の学校TAC
  2. 資格の大原
  3. クレアール
  4. LEC東京リーガルマインド
  5. CPA会計学院

の五校になります。

 

以下では上記五校を中心に比較しています。

 

公認会計士の資格を取得するための専門学校を選ぶ場合は、ある程度実績のある上記五校の中から選ぶことをおすすめします。

 

専門学校や予備校を選ぶ場合は、ある程度実績のある上記五校の中から選ぶことをおすすめします。

合格者数を比較して選ぶ

代表的な五校の近年の合格者数の比較は以下のとおりです。

 

【各専門学校の合格者数の比較】

(単位:人)

各校比較2013年2014年2015年2016年2017年
TAC458415372385352
大原439389381406482
クレアール
LEC
CPA666595121
試験全体1,1781,1021,0511,1081,231

 

クレアールとLECは合格者数を公表していないので比較できないのですが、合格者数ではTACと大原が頭一つ飛び出ています。

公認会計士試験全体の合格者数が毎年1,100~1,200人ですので、合格者のおよそ7割程度がTACと大原の出身ということになります。

 

そもそも公認会計士試験の合格者数は、金融庁が政策的に決定しています。

受験者を得点順に並べて、この金融庁が決めた合格者数に達するまでの受験者を合格として取り扱います。

従って試験に合格するためには、この金融庁が決めた合格者数の枠の中に入る必要があります。

そのため公認会計士試験は「競争試験」であると言えます。

 

ではこの競争試験に勝ち抜くためには、どのようにすればよいのでしょうか。

 

答えは、合否ラインにいる受験生の半分以上が正答できる問題を取りこぼさないように学習を進めることです。

具体的には、専門学校で扱った論点が、本番の試験で出題されると、多くの受験生が正答しますので、このような論点の問題は、絶対に取りこぼさないようにすることです。

 

この観点から考えれば、多くの受験生が通うTACや大原で取り扱った論点をしっかり学習しておけば、多くの受験生が正答する問題で取りこぼすことはなくなります。

 

従って、まずは多くの受験生が通うTACと大原を候補に考えることをおすすめします。

 

公認会計士試験は「競争試験」であることを考えれば、まずはスケールメリットのあるTACと大原を候補に検討するようにしてください。

受講形態を比較して選ぶ

Web通信に特化しているクレアールを除く各専門学校では、ライブ講義の他、校舎に通って個別ブース等でDVD等を使って学習を進める個別DVD、WebやDVDを利用して自宅等で学習を進める通信講座の3つから受講形態を選ぶことが可能です。

各専門学校が対応している受講形態の比較は以下のとおりです。

 

【各専門学校の受講形態の比較】

形態比較TAC大原クレアールLECCPA
ライブ講義×
個別DVD×
通信講座

 

それぞれの受講形態には、メリットとデメリットがあります。

それぞれのメリットとデメリットは理解し、自分に合った受講形態を選ぶようにしてください。

ライブ講義を比較して選ぶ

教室の教壇に講師が立ち、講師が行う講義に生で参加するのが、ライブ講義です。

 

ライブ講義を実施している各専門学校の校舎の比較は以下のとおりです。

 

TACと大原は全国の主要都市でライブ講義を実施しているのに対して、LECは東京でのみ、CPAは東京と大阪でのみライブ講義を実施しているのが現状です。

 

【各専門学校のライブ講義実施地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
札幌×××
仙台×××
東京
名古屋××
京都××
大阪×
神戸××
福岡×××

 

ライブ講義なら、授業で生じた疑問点などは、講義の前後に直接講師に質問することが可能です。

また学習を進めていくと、学習スタイルや成績などで悩むことが多くのなるのが通常ですが、ライブ講義で学習していれば、講師にそういった悩みを相談しやすいですし、他の受講生から情報を得ることも可能です。

さらに他の受講生と席を並べて学習を進めることは、モチベーションの維持という観点からもメリットがあります。

 

一方でライブ講義は決まったスケジュールで実施されますので、その時間には必ず教室に行かなければなりません。

仕事などスケジュールの制約がある方は、ライブ講義で学習することが難しい場合もあります。

また通学で貴重な時間が消費されてしまったり、受験仲間と仲良くなりすぎて、休憩時間が長くなってしまったりするデメリットも考えられます。

 

ただそれでも、ライブ講義で学習を進めることのメリットは大きいので、通学できる範囲にお住いなら、まずはライブ講義で学習することを検討するようにしてください。

 

周りの状況を把握せず、孤独に一人戦いを挑むことは簡単なことではありません。
従って通学できる範囲にお住いなら、まずはライブ講義で学習することを検討するようにしてください。

個別DVD講座を比較して選ぶ

個別DVDは、校舎に設置された個別ブース等でDVDやWebコンテンツを視聴しながら学習を進めるスタイルの受講形態です。

 

個別DVDで学習を進めることができる各専門学校の比較は以下のとおりです。

 

【北海道・東北地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
北海道札幌札幌、函館北見、札幌×
青森××八戸、弘前×
岩手×盛岡××
秋田××秋田×
宮城仙台仙台仙台×

 

【関東地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
東京水道橋、新宿、早稲田、池袋、渋谷、八重洲、立川、中央大駅、町田水道橋、新宿、早稲田、立川、町田水道橋、新宿、早稲田、池袋、渋谷、八重洲、日本橋、新橋、立川、中野、町田水道橋、早稲田
神奈川横浜、日吉横浜、日吉横浜日吉
埼玉大宮大宮大宮、所沢、熊谷×
千葉津田沼津田沼、柏千葉×
栃木×宇都宮××
茨城××水戸×
群馬×高崎××

 

【中部・北陸地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
新潟×新潟新潟×
長野×長野、松本××
山梨×甲府××
岐阜×岐阜××
富山××富山×
石川金沢金沢金沢×
福井×福井福井×
静岡×浜松静岡、沼津、浜松×
名古屋名古屋名古屋名古屋×
三重××名張×

 

【関西地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
滋賀××草津×
京都京都京都京都×
大阪梅田、なんば梅田、新大阪、なんば梅田、なんば梅田
和歌山×和歌山和歌山×
兵庫神戸神戸、姫路神戸×

 

【西日本・四国地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
岡山岡山×岡山×
広島広島×広島×
島根××松江×
山口××山口、岩国×
香川高松×高松×
愛媛×松山松山、新居浜×

 

【九州・沖縄地区の比較】

地区比較TAC大原LECCPA
福岡福岡福岡、小倉福岡、古賀×
長崎××佐世保、日野、広田、長崎×
大分×大分××
宮崎××宮崎×
熊本熊本熊本××
鹿児島××鹿児島×
沖縄××沖縄×

 

個別DVDは、自分のペースで学習を進めることが可能です。

講義中に聞き逃してしまったところがあっても、個別DVDならその場で巻き戻して視聴しなおすことが可能です。

逆にすでに理解が十分なところは、再生スピードを早めたりして、効率的に講義を受けることが可能です。

またライブ講義では、決まった時間に校舎へ来る必要がありますが、個別DVDなら自由にスケジュールを組むことが可能です。

さらに自宅では、かなかな学習に集中することができない方でも、毎日校舎に通うことによって、学習のリズムを作りやすいメリットもあります。

 

一方で基本的に自分一人で学習を進めることになりますので、モチベーションを維持することが難しい場合もあります。

また他の受講生がいれば、情報交換なども可能ですが、校舎によっては、他の受講生がおらず、学習スタイルや成績のことで、一人悩むことになってしまうことも考えられます。

さらに毎日校舎に通うことになりますので、通学で貴重な時間が消費されてしまうデメリットはライブ講義と同様です。

 

 

個別DVDが最も優れているのは、多くの校舎で受講することが可能な点です。

従ってライブ講義を行っている校舎へ通えない受講生で、近くに個別DVDを受講できる校舎がある方は、個別DVDでの学習することを検討するようにしてください。

 

また上記以外でも講義のスピードについていく自信のない方や、決まった時間に授業に参加することができない方には、おすすめの受講形態となります。

 

ライブ講義を実施している校舎に通えない受講生でも、個別DVDなら通える校舎があるかもしれません。
個別DVDは通信講座よりは、学習リズムを作りやすいので、ライブ講義を受けることができない地方在住の受講生におすすめです。

通信講座を比較して選ぶ

通信講座なら全国どこでも受講可能で、近くに校舎がない方でも自宅や図書館の自習スペースを利用して学習を進めることが可能です。

また通信講座なら、自分のスケジュールに合わせて講義を聞くことも可能です。

さらにライブ講義では、講師がペースを決めて講義を進めていきますが、通信講座では、再生スピードを受講生が決めることが可能です。

 

一方で早朝や深夜など質問受付時間外に講義を視聴している場合は、不明なことがあっても、その場では質問することができません。

また基本的に一人で学習を進めることになりますので、不安を解消したり、モチベーションを取り戻したりするのも、自分でなんとかしなければなりません。

 

自分一人で強い意志を持って、毎日学習を進めていくのは、簡単なことではありません。

従って近くに校舎があるなら、ライブ講義や個別DVDで学習を進めるのがおすすめです。

 

でもそもそも通学できる範囲に校舎がなければ、通信講座しか選択肢はありません。

通信講座を選択する場合は、強い意志をもって学習を進めていくようにしてください。

質問の受付体制を比較して選ぶ

通信講座で学習を進めている場合は、講師がそばにいないので、疑問が生じたときに、どのように解決してもらえるのかが重要になります。

各専門学校では、以下の方法によって受講生からの質問に答えています。

 

【各専門学校の質問方法の比較】

各校比較TAC大原クレアールLECCPA
メール※1
FAX×××
電話×※2×※2
郵送×××
校舎××
Skype××××

※1:Webページ上での質問となります。

※2:フリーダイヤルが用意されています。

 

各専門学校ともWebページ上での質問やメールでの質問が可能です。また一部の専門学校では電話による質問も可能となっています。特に大原はフリーダイアル、クレアールはスカイプでの質問が可能です。

教室での受講可否を比較して選ぶ

通信講座の受講生にも一定回数の講義や答練を教室で受けることが認められています。

 

【各専門学校の教室受講の可否による比較】

各校比較TAC大原クレアールLECCPA
教室での受講×

クレアールは通信講座に特化していますので、通学講座はありません。

 

またLECは東京でのみ、CPAは東京と大阪でのみ通学講座を開講していますので、その他にお住まいの方は教室での参加は難しいと思います。

受講できる講義の回数などは各専門学校によって異なりますので、詳細はパンフレット等で確認するようにしてください。

学習の進捗管理ツールを比較して選ぶ

通信講座の受講生は、学習の進捗管理も自ら行う必要があります。

この学習の進捗管理を行うためのツールを各専門学校では提供しています。

 

【各専門学校の学習進捗管理ツールの比較】

各校比較TAC大原クレアールLECCPA
進捗管理ツールWeb成績表×個人成績表×Studyplus

それぞれのツールの詳細は、パンフレット等で確認するようにしてください。

自習室の利用可否を比較して選ぶ

通信講座を受講する場合は、自宅などで学習を進めることになります。

でも自宅では学習に集中できない方もいると思います。そのような場合は、専門学校の教室を利用する方法もあります。

各専門学校とも通信講座の受講生にも自習室の利用が認められています。自宅では学習に集中できない方は、近くに教室がある専門学校を選ぶとよいでしょう。

 

通信講座で学習を進める場合は、強い意志が必要です。近くに校舎がある場合は、ライブ講義や個別DVDを選択するようにするのがおすすめです。

受講料を比較して選ぶ

各専門学校で初学者向けのもっともスタンダードなコースの受講料を比較すると、以下のようになります。

 

【各専門学校の受講料の比較】

 区分TAC大原クレアールLECCPA
1.5年L本科生入門1.5年オータム本コース2年スタンダード合格コース短答+論文合格コース1.8年スタンダードコース
ライブ/個別DVD740,000円~740,000円~274,640円~790,000円~
Web通信740,000円~740,000円~366,000円~257,360円~648,000円~
DVD通信820,000円~830,000円~411,000円~343,760円~

※LECは短答合格コースと論文合格コースはそれぞれ別になっているが、短答合格の場合は、論文合格コースを奨学生価格50,000円で受講可能となっているため、比較のために短答合格コースの受講料に50,000円を加算して記載

 

TACと大原の受講料は、ほぼ横並びとなっています。

一方で通信講座については、クレアールとCPAがTACや大原に比べて20万円程度お得となっています。

またLECは短答式試験に合格すれば、論文合格コースを奨学生価格50,000円で受講できるため、両方のコースの受講料を合わせても最安となっています。

 

ただし受講料のみをもって、専門学校を選択するべきではありません。

確かに受験生時代の10万円は大変大きな金額なので、少しでも受講料の安いところを選択したくなるかもしれません。

でも自分に合わない専門学校を受講料だけで選んでしまうと、合格までに何年も掛かってしまい、トータルで見るとかえって受講料が高くつくことも考えられます。

 

公認会計士試験に合格しさえすれば、受講料などあっという間に回収できてしまいます。

 

なので受講料が安いことだけをもって専門学校を選ばないようにして、自分にあった専門学校をきちんと選ぶようにしてください。

 

合格すれば受講料はあっという間に回収できます。
受講料が安いことだけをもって専門学校を選ぶべきではありません。

気になる専門学校の資料は入手すべき

各専門学校はそれぞれWebサイトを設けており、ある程度の情報はWebサイト上で把握することは可能です。

 

でも今回記事を書くにあたって各専門学校のWebサイトを確認しましたが、欲しい情報のすべてがWebサイトに書かれているわけではありませんでした。

 

なので自分が通う専門学校を決める前に、各専門学校のパンフレット等を入手して、すべての情報を得た上で、比較し、自分に一番合った専門学校を決めるべきだと思います。

 

またパンフレットには、合格者の合格体験記なども記載されており、貴重な合格者の生の声を読むことが可能だったりします。

 

パンフレット等の資料は、大学の生協や各専門学校の校舎に行けば入手することが可能です。

またもらいに行くのが面倒であれば、Webサイトから資料請求すれば、無料で自宅まで送ってもらえます。

 

以下の各専門学校別の特徴のところにリンクを貼っておきますので、気になるところから資料請求するようにしてください。

 

Webサイトでは書かないような都合の悪いことも、パンフレットには注意事項として記載されていることがあります。

従って各専門学校のパンフレットは隅々まで目を通すようにすべきです。

資料請求すれば無料で自宅まで送ってもらえるので、利用しない手はありません。

 

各専門学校の特徴

各専門学校ではさまざまな特色をもって、公認会計士講座を運営しています。

各専門学校の特色を理解して、自分に一番合った専門学校を見つけるようにしてください。

CPA会計学院

高い合格率

2020年度の公認会計士試験ではCPA会計学院で学習した受講生たちのうち359名が合格を勝ち取っています。

2017年度が121人、2018年度が223人、2019年度が357人、そして2020年度が359人とここ数年合格者が右肩上がりで増えているのがCPA会計学院になります。

 

またCPA会計学院のすごいところは、合格者数の増加だけではありません。

一般的に受講生が多い専門学校ほど合格者数が多い傾向にあるのですが、CPA会計学院の場合は合格率も37.1%と驚異的な数字をたたき出しています。

 

受験者全体の合格率が10.7%であることを考えると37.1%が非常に高い合格率であることが分かっていただけるかと思います。

これは「考え方」に重点をおいた質の高い教材を開発し、使用していることが理由といわれています。

「質の高い」講義・教材

CPA会計学院の指導理念では、「「考え方」を理解することで、忘れることのない深い知識を修得させること」を重要視しています。

 

公認会計士試験の出題範囲は多岐にわたります。

出題範囲に含まれるすべての論点を網羅できればいいのですが、論点全てを網羅するのは簡単なことではありません。

そこで重要になってくるのが、「考え方」です。

頻出論点の「考え方」がしっかり理解できていれば、仮に本試験で知らない論点が出題されたとしても対応できる可能性が高まります

 

この「考え方」に重点をおいて教材や講義を開発しているのが、CPA会計学院です。

徹底的な個別サポート

CPA会計学院は公認会計士の専門学校では珍しく試験合格者の全科目の講師を校舎に常駐させています。

そのためいつでも、どんな質問でも対応してもらうことができます

他の専門学校では、全科目合格者では無い、合格者だけど常駐じゃないといった理由から、質問に対して納得のいく解答を得ることが難しいことがありますが、CPA会計学院ならそのようなことはありません。

選べる受講スタイル

CPA会計学院では通学講座を選べばライブ講義、ライブ答案練習を受講することができます。

大学の授業に出席しなければならないなど、通学が不規則になるような場合でも、CPA会計学院では無料の個別映像フォロー(個別ブースでDVDを視聴)を利用することが可能です。

個別映像フォローは無料でいつでも何度でも好きなだけ利用可能なので、自分の都合に合わせた効率的な学習が可能です。

また本科コースの受講生は無料でデジタル教材(講義動画・Webテキスト教材・音声ダウンロード)を利用することも可能です。

デジタル教材なら教室以外でも自宅や通学・通勤時間、休み時間などを利用して学習を進めることも可能です。

 

教室が近くにない方のためには通学講座よりもリーズナブルな価格でWeb通信講座が用意されています。

ライブ講義を収録した講義動画は最速で収録日の翌日には配信されることから、通学講座受講生と遜色のないスケジュールで学習を進めることが可能です。

CPAは高い合格率をうたっていますが、この合格率は途中でドロップアウトをした受講生は含まず、カリキュラムを最後まで終了した受講生だけが母集団になっているので、注意が必要です。
とはいえ、ここ数年、合格者数が伸びているのは事実で、徹底した個別サポートが功を奏しているようです。
TACや大原は自分には合わないという方は、CPAを候補の一つとして検討してみてください。

資格の学校TAC

2006年以降の合格者数の累計は、大原学園が7,172名に対して、資格の学校TACは7,900名と専門学校の中では最多となっています。資格の学校TACは以下のような特徴があります。

スケールメリット

公認会計士試験は「競争」試験であり、合否ラインにいる受験生のうち半数以上の人が正解できる問題を取りこぼさないように学習することが最も重要となります。

その点、受講生が多いTACで取り扱った内容が本試験に出題された場合は、「取りこぼすことができない問題」ということになります。

反対に受講生が多いTACで取り扱わなかった内容が本試験に出題されても、多くの受験生が回答できない「埋没問題」となる可能性が高くなります。

そのため「取りこぼすことができない問題」を効率よく知るためには、受講生の多いTACの公認会計士講座を受講するのが有利と言えます。

講師の多数が試験合格者

資格の学校TACでは、会計士試験に合格した講師を多数採用しています。

試験に合格した講師だからこそ、出題傾向を踏まえた講義や答練を展開することはもちろん、受験期間中に生じる悩みや不安も、受験生の立場に立ったアドバイスが期待できます。

競争試験である公認会計士試験では、スケールメリットは無視できない専門学校を決定する要素です。
最初はどこの専門学校が自分に合うのか良く分からないということもあるかと思います。
そのような場合は、スケールメリットが期待できるTACか大原を第一候補に考えると良いと思います。

LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインドの公認会計士講座は以下の特徴があります。

短答式1年合格

新試験制度では短答式試験・論文式試験の出題内容が明確に分かれています。LEC東京リーガルマインドのカリキュラムは、短答式・論文式試験の学習を併行して行うのではなく、それぞれのPhaseに分けて、学習を進めることとしています。これにより短答式、論文式各々の学習の負担も軽くなっているところに特徴があります。

始めやすい価格設定

従来は、短答対策と論文対策を合わせたカリキュラムでの受講料設定が一般的でした。そのため、短答式試験に合格する前であっても、論文対策講座を受講することになり、短答式試験に合格しなければ、時間だけでなく受講料についても「無駄が生じてしまう」ことになります。

LEC東京リーガルマインドでは、短答対策には短答講座を、論文対策には論文講座を受講する「必要に応じて必要な講座を選択する」プランが準備されています。

的中実績

公認会計士試験において、LEC東京リーガルマインドの答練、模試は数多くの論点を的中させています。論点が的中すると、一度問題に当たったことのある受験生には大きなアドバンテージになります。

LECでは、短答式と論文式試験の学習を併行して行うのではなく、それぞれのPhaseに分けて、学習を進める学習スタイルに特徴があります。
アウトプットの訓練を短答後に集中して行うことには、メリットとデメリットの双方があると思いますが、一つのことに集中した方が良い結果を出せるという方には、向いている学習スタイルだと思います。

資格の大原

資格の大原は、資格の学校TACと並び多くの受験生が利用している専門学校です。

大原は、以下のような特徴があります。

常勤講師

大原の公認会計士講座を担当する講師134名のうち123名が常勤講師となっています。これは全講師の91%以上が常勤講師であるを意味します。

常勤講師が多いことのメリットは、講義時間外でも講師に直接質問することが可能なことが挙げられます。

非常勤講師は、自分が担当する授業に合わせて校舎にやってきて、授業が終われば校舎を後にします。そのため、講師に直接質問ができる時間は限られてしまいます。

その点常勤講師が多い大原なら、気になったことを時間を気にせず、質問することが可能です。

 

また各校舎に質問専用電話が設置されており、映像通学の受講生も電話代を気にせずに、常勤講師に質問する体制が準備されています。またメールによる質問にも常勤講師が答えてくれるので、回答内容を後でじっくり読みたい人はメールで質問することも可能です。

通学定期の利用が可能

大原学園は学校法人なので、一部コースについては、通学定期の利用が可能です。

通学コースを選択した場合は、ほぼ毎日専門学校に通うことになります。通学定期が使えなければ、通勤定期を購入することになりますが、割引率が大きく異なりますので、通学定期が使えるのは助かります。

ただしすべてのコースで通学定期が使えるわけではありませんので、申し込み前に窓口等で確認するようにしてください。

 

大原は受講するコースによっては、通学定期が使えるのは助かります。
またTAC同様スケールメリットが期待できますので、自分に合った専門学校が決められないという方は、TACか大原のいずれかを選んでおけば良いと思います。

 

クレアール

クレアールには以下のような特徴があります。

重要論点に絞った学習

クレアールの学習の基本コンセプトは、範囲を絞って学習を進めることにあります。

クレアールでは、過去の本試験の出題傾向を徹底的に分析した結果、公認会計士試験を、基本論点をマスターした上で、表現力、演繹力、推論力を磨けば、十分合格点を獲得できる試験であると結論付けています。

そのため、他の専門学校に比べて取り扱う論点は、限定されており、テキストも薄いことで有名です。

 

出題範囲の広い公認会計士試験において的を絞って学習を進めていきたい、と考えている方にはおすすめの専門学校です。

Web通信に特化

クレアールではWeb講義に特化しており、生講義を受講することはできません。

またクレアールでは、東京水道橋にある本館に空き教室があれば自習室として開放されますが、常に自習室が用意されているわけではないため、自習室は受講生が用意する必要があります。

自宅で自習することができる方は問題ありませんが、自宅では集中できない方は、近くに電卓の使用が可能な図書館など、公認会計士試験の学習が可能な自習スペースがあることが受講の前提になってきます。

講義時間を細分化

多くの専門学校の講義は、1コマ3時間で実施されます。

ところがクレアールの講義は、1コマ60分から90分と細分化されて実施されます。

3時間の講義をはじめから終わりまで集中して聞くのは、簡単なことではありません。

集中力が長い時間続かない方や日々のコマ切れの時間を有効活用したい方には、おすすめの専門学校です。

TAC、大原よりリーズナブルな授業料

Web講座に特化していることもあり、TACや大原に比べると授業料は抑えられています。

またよくキャンペーンを実施しており、キャンペーン時に申し込みを行うと20%程度の割引を受けることができます。

 

なお別途講義のDVDが欲しい場合は、オプションでDVDを入手することも可能(90,000円~)です。また通常はデータで提供される答練や資料を、紙で欲しい場合もオプションで申し込み可能(45,000円~)です。

 

クレアールは過去の本試験の出題傾向を徹底的に分析したうえで、範囲を絞って学習を進めるところに特徴があります。
本試験で範囲から外れた問題が出題される可能性はゼロではありませんが、効率性を重視する方は、クレアールを第一候補として検討してください。
なおクレアールはWeb通信に特化していますので、注意が必要です。

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